今回ご紹介するのは、
京都府宇治田原町で行った 瓦屋根・裏面側の修繕工事 の施工実績です。
この現場では、
すでに表面側の葺き替え工事を行っており、
その点検・相談の段階で 表面と裏面を同時に確認・説明 していました。
結果として、
裏面については「全面葺き替え」は行わず、
必要な部分だけを修繕する という判断をしています。
ご相談と点検の流れ
最初のご相談時、
表面側・裏面側の屋根について、同時に点検を行いました。
その時点で確認できたのは、
- 裏面では室内への雨漏りは起きていない
- ただし、屋根の一番端にあたる ケラバ瓦 に劣化が見られる
という状態でした。
点検で分かった裏面の状態
裏面全体を確認したところ、
- 面全体が傷んでいる状態ではない
- 劣化が一番進んでいたのは ケラバ部分
- ケラバ瓦が凍て割れを起こしていた
という状況でした。

このまま放置していれば、
雨水が瓦の内部を伝い、将来的に野地板まで水が到達する可能性が高い状態 でした。
現時点では雨漏りしていなくても、
「確実に問題になる場所」がはっきりしていた、という点が今回の判断のポイントです。
なぜ裏面の全面葺き替えをしなかったのか
裏面についても全面を葺き替える、
という選択肢がなかったわけではありません。
ただ、今回の現場では、
- 過去に 裏面だけ葺き替えられていた履歴 がある
- 問題が出ていない部分の状態は比較的良好
- 必要以上に触らない方が良い箇所もあった
という状況でした。
そのため、
「不安だから全部やる」
「この機会にまとめてすべて替える」
という判断ではなく、
問題が集中している部分だけを確実に整える という選択をしています。
なお、この考え方については、
表面側の施工実績記事でも詳しく説明しています。
👉 表面側の施工実績はこちら
「大屋根の片側だけを葺き替えた施工の様子」
実際に行った修繕内容
今回の裏面側の工事内容は、以下の通りです。
- 劣化が集中していたケラバ瓦
- その隣の平瓦
- 紐丸瓦(細長い瓦)
これらを一度すべてめくり、
既存の葺き土も撤去して 下地の状態まで戻した上で再施工 を行いました。


また、
- 劣化が見られた地瓦については数枚を差し替え
(※この部分は写真記録なし)
さらに今後の予防として、
- すべての軒瓦の桟芯にパッキンビスを施工
- 屋根全体のズレを抑える対策を実施
しています。


雨漏りしてから直す工事ではなく、
今後のリスクを整理した上で整える修繕 という位置づけの工事です。
施主さんが安心されたポイント
今回の工事では、
- なぜ今は雨漏りしていないのか
- どこが危険で、どこは触らなくてよいのか
を、
点検時の写真を見ながら説明 しています。
その結果、
- 状況がよく理解できた
- 必要な工事だけで済んだ
- 費用を抑えられた
という点で、
納得していただいた上での施工となりました。
まとめ
今回の裏面修繕は、
- 雨漏りしていない状態でも
- 将来確実に問題になる部分を見極め
- 必要な範囲だけを整えた事例
です。
屋根工事は、
「全部やる」か「何もしない」かの二択ではありません。
状態を見て、
やること・やらないことを整理する
それも一つの正しい判断だと考えています。
雨漏りしていなくても、
今どこにリスクがあるのかを整理することはできます。
写真や現状をもとに、無理のない判断を一緒に確認します。
